朝ドラでブレーク、松下洸平 物理的に会えない孤独とは

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黒田健朗
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 朝ドラ「スカーレット」で戸田恵梨香の夫役を演じてブレーク、自身の役から「#八郎沼」という言葉も生まれた松下洸平(33)。現在出演中の「#リモラブ~普通の恋は邪道~」(日テレ系、水曜夜10時)は新型コロナウイルス流行下の現代を舞台とした恋愛ドラマだ。自身もこの最中、「物理的に会えない孤独やさみしさ」について考えたという。今回こだわりを見せる岩手県出身という設定の役を演じる心持ちや、「スカーレット」への思いを聞いた。

 「盛岡弁を教えてください!」「岩手人っぽさをご自身で感じられることはありますか?」。取材中、俳優が熱心に尋ね、記者が答えるという「逆取材」のような展開がしばらく続いた。今回演じる役の設定が岩手出身と聞いた記者が、同地が故郷と伝えたからだ。やりとりの途中、ふと気付いたように「なんだか僕がインタビュアーっぽくなっちゃった」とつぶやいた。本人のまじめさが垣間見えた。

 「#リモラブ」は新型コロナウイルス流行下の現代の恋愛模様を描くドラマ。久しく恋愛をしていない企業の産業医の大桜美々(波瑠)は、コロナ禍の中、当初抱いていた「一人でも大丈夫」という気持ちに変化が生じる。オンラインゲームで知り合った顔も知らない「檸檬(れもん)」さんとメッセージを交わすようになり、心引かれていく。

 松下が演じるのは、美々と同じ会社に勤める人事部の青林風一。美々に「檸檬」の正体を疑われる人物の一人だ。弱気な性格だが、「好きな人にウソはよくない」と口にする誠実な一面も持ち合わせる。そんな素朴で思いやりがある青林の内面を出身地から読み解けないかと考え、監督との話し合いで岩手と決めた。

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 松下自身の出身地でもある東…

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