中東で反仏のうねり 風刺画擁護とイスラム規制に怒り

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イスタンブール=高野裕介 パリ=疋田多揚
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 中東各地でフランスのマクロン大統領への抗議が広がっている。イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画をめぐり「冒瀆(ぼうとく)の自由がある」という姿勢や過激派対策を名目としてイスラム教への規制を強めることが原因だ。仏製品のボイコットも起きている。

 「(マクロン氏には)精神の治療が必要だ」。トルコのエルドアン大統領は24日、与党の集会でマクロン氏を強く非難した。

 マクロン氏は多くのイスラム教徒が反発する預言者ムハンマドの風刺画について「表現の自由」として擁護姿勢を崩さない。この風刺画を授業で扱った中学教員が今月中旬に殺害された後も「我々が風刺をあきらめることはない」と強調してきた。今月上旬には仏国内のモスクの資金監視など規制を強化する方針を表明していた。

 北大西洋条約機構(NATO)の同盟国でありながら、地域情勢をめぐって対立が続く両国。敬虔(けいけん)なイスラム教徒として知られるエルドアン氏は、「一国の代表が宗教的違いを持つ数百万もの人たちをこのように扱うとは。精神の検査が必要だ」とマクロン氏を牽制(けんせい)した。

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