菅首相、記者対応も異例だった 番長の朝ぼらけダッシュ

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聞き手・神田大介

【朝日新聞ポッドキャスト】 総理番の悲喜こもごも

 首相官邸で日々、スーツ姿の人たちが走りまくっているのをご存じですか。報道各社の記者たちで、さながら部活動の猛練習。一国の最高権力者を日々追っている官邸番の記者たちは、具体的に何をしているのか。テレビのニュースによく映る「総理!」の呼びかけ、実は7割以上が朝日新聞記者だった? 菅義偉首相の対応は、歴代総理に比べても「塩対応」?

 現場の最前線から、朝日新聞政治部の楢崎貴司記者と、かつて総理番だった秋山訓子編集委員が伝えます。朝日新聞ポッドキャストでお聞き下さい。主な内容は次の通りです。

・朝7時から猛ダッシュの毎日

・エレベーターで沈黙する安倍前首相

・総理番と名刺交換、菅首相の「異例」

・カンペ棒読み、一問で「ぷいっ」

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     ◇

Q:楢崎さんはどんな仕事をしているんですか。

楢:総理番長をしています。総理番はいま朝日新聞に4人いて、そのとりまとめ役です。

Q:秋山さんも総理番の経験があるそうですね。

秋:橋本龍太郎さんと小渕恵三さん、2人の首相の下で経験しました。ものすごく大変でした。よく「総理大臣って最高権力者なのに、なぜ政治部に行きたての若手記者を総理番にするんですか」と聞かれます。これには二つの答えがあります。

ここから続き

 一つは、朝から晩まで総理の…

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この記事を書いた人
神田大介
コンテンツ編成本部ディレクター|ポッドキャスト・チーフパーソナリティ
専門・関心分野
話し言葉による報道