新たな宇宙飛行士を募集へ 08年以来、月面着陸めざす

有料記事

小川詩織
[PR]

 萩生田光一・文部科学相は23日、閣議後会見で、2008年以来、6回目となる新たな宇宙飛行士の募集をすると発表した。選抜するのは数人で、来秋ごろ正式に募集を始める。米国が主導する有人月探査計画への参加を日本が決めたことを受け、月面を探査したり、月を回る軌道上に建設される宇宙ステーションに滞在したりする飛行士の候補を募ることにした。

 日米の計画では、2024年にも米国の飛行士が月に着陸し、その後、日本人飛行士が20年代後半にも月面に立つことを目指している。月周回ステーションや月面基地の建設も構想されており、今回選抜される飛行士はその1人になる可能性がある。萩生田文科相は「我こそはという人の積極的な応募をお待ちしている」と話した。

 現在、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の現役飛行士は7人。計画が長期にわたるとみられる一方、JAXAの定年は60歳のため、現役飛行士は5年後には4人だけになり、10年後には大西卓哉さんと金井宣茂さんしかいなくなる。飛行士の育成には5年ほどかかるとされ、探査が本格化するまでに新しい飛行士を育てる必要が生じていた。

ここから続き

 詳しい募集要項は固まってい…

この記事は有料記事です。残り476文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら