再任の筑波大学長「日本は任期短い」 学内くすぶる反発
筑波大(茨城県つくば市)は21日、学長選考会議で、来年3月に任期満了を迎える永田恭介学長(67)の再任を決めたと発表した。7年半にわたる大学運営で示した手腕を評価した。ただ教職員の一部からは「選考過程が不透明だ」と反発が残っており、「最長政権」をめぐる混乱は収まりそうにない。
この日、選考会議の河田悌一議長と永田学長が、つくば市の大学キャンパスで記者会見を開いた。
選考会議は、民間有識者のほか学内の代表ら計24人が委員。河田議長によると、20日に都内で開いた会合では、新学長候補だった永田学長と生命環境系長の松本宏教授(65)の2人と面談した。審議の後に無記名投票を行い、永田学長が3分の2以上の支持を1回で得たという。河田議長は「情熱、実行力があり、明確なビジョンを示して優れたリーダーシップを発揮している」などと選出の理由を語った。
永田学長は、これまで大学の国際化や学際性に力を入れてきたと話したうえで「旧帝大といった社会の中の固定化した序列を変えて、それぞれの大学が個性を出して活動できるよう率先したい」と抱負を述べた。新しい任期は来年4月1日から3年間。
今回の選考過程では、学長選…
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