分厚い笑いは格違い やすとも漫才、コロナも切り口に
篠塚健一
大阪・京都で10月3、4日に開かれた「よしもと大笑い祭り2020」。初日、クールジャパンパーク大阪WWホール(大阪市中央区)で1回目の寄席を見た。ネタは5組で計1時間。持ち時間4分のM―1とは違う、10分サイズの笑わせ方に注目した。
コロナによる変化を笑いに
出色だったのは、トリの海原やすよ ともこ。秋めいたファッショナブルな衣装はツカミ代わりか。劇場の人数制限で「しっかりお客さんの顔が見える」。お笑い好きが多くなったという客層の変化など、身近なコロナの影響を明るく笑いに変える。コロナを踏まえることで、十八番(おはこ)である大阪人と東京人の比較ネタもより新鮮に感じられた。
台本の影が見えない姉妹のかけ合いは、まさに大阪人の世間話。しゃべくり1本で10分を運び切る。客席の笑い声の分厚さが格違いの力を証明していた。
見取り図、和牛、ジャルジャル…それぞれに技
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一方、若手は策を見せた。見…
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