36ぷらす3、訓練運転 土曜日ルートは宮崎の味満載

菊地洋行
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 16日から本格運行を始めるJR九州観光列車「36ぷらす3」が2日、訓練運転のため宮崎駅にやってきた。宮崎空港~大分・別府のルートで出される食事は宮崎の味満載。延岡駅では、延岡市観光協会や駅前施設「エンクロス」の特産品販売もあるという。

 車両は、「つばめ」として活躍した787系を改造。豪華寝台列車「ななつ星」をてがけた工業デザイナー水戸岡鋭治さんによるデザインだ。6両編成で計105席の車内には、カウンター付きの売店「ビュッフェ」が復活、アルコールやソフトドリンクの販売もある。

 木~月曜日の日中、九州7県の5ルートで運行される。宮崎県内を走るのは、鹿児島中央~宮崎の金曜日ルートと、宮崎空港~大分・別府の土曜日ルート。土曜日ルートでは九州東岸の風景を見ながら宮崎の味を楽しめる。

 個室の乗客には四季おりおりの素材を生かした懐石料理が、座席の乗客にはイタリア料理に精通したシェフの料理が、それぞれ弁当で提供される。土曜日ルートの弁当つきランチプランの大人料金は個室2万1千円、座席1万6千円。いずれも予約制。

 訓練運転では約100人のJR九州社員らが乗車して、客室乗務員による車内での接客や料理の上げ下げのタイミング、停車駅での地元のおもてなしなどをチェックした。ホームに居合わせた宮崎市の会社員、竹藤広大さん(29)は「新しい列車の乗り入れで宮崎にも活気が出ればいいですね」と話していた。

 名前の由来は、九州が世界で36番目に大きい島であることに加え、「お客」「地域住民」「JR九州」の3者が一つになるとの願いを込めた。36+3で39。「サンキュー(ありがとう)」というメッセージにもなる。(菊地洋行)

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