機関車を200万円で販売 1台限り、送料と線路代は別

村山恵二
[PR]

 「機関車うります 先着1台限り」――。関東鉄道(茨城県土浦市)が、保有する唯一のディーゼル機関車「DD502」形の引き取り先を探している。一般向けで、販売価格は200万円(税別)だ。

 1956年9月製造。全長11メートル、高さ約4メートル、幅約2・7メートル、重さ33・7トンの堂々たる車両。蒸気機関車のように車輪がロッド(棒)で連結されている点が珍しく、鉄道ファンに人気があるという。

 同社によると、主に常総線(取手~下館)で貨物列車を引いていたが、川砂を運ぶ「三所支線」でも走った。走行距離は約73万キロにのぼる。最後に走ったのは2007年。エンジンが動かず、イベントなどで展示するだけになっていた。

 防護無線機などの保安装置を外して、水海道車両基地常総市)で引き渡しになる。販売価格のほか、送料は道路条件が良い県内でも約350万円。線路を敷いて保存する場合、長さ13メートルで約100万円かかる。

 10月23日に同社のホームページで売却を明らかにしたところ、30日までに県内外の3人から問い合わせがあったという。

 DD502形は3日に開かれる水海道車両基地の公開イベントでも展示されるが、参加申し込みは終了している。

 同社では「大切にしてくれる個人、団体などに購入していただければ」と話している。

 問い合わせは同社鉄道部運転車両課(029・822・3718、平日午前8時半~午後5時半)へ。(村山恵二)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら