愚痴る友人、縁切れない 姜尚中さんが勧めるNOの作法

有料記事悩みのるつぼ

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悩みのるつぼ(相談者)

 20代女性です。「友人」との関係性について、姜尚中さんにご意見をうかがいたいです。

 祖母と両親と同居しています。私は小さな頃から家事を任され、学生時代は友人を作る余裕もありませんでした。社会人になって、SNSを始め、初めて一緒にカラオケに行ったりする「友人」ができました。

 その友人の一人から距離を置こうと言われました。友人いわく「共依存をやめたい」そうです。友人は恋人と同居を始めるため、ひとりの時間がなくなるから、とも言われました。

 友人はSNSで「自分がどれだけ大変になるか」「自分の時間がどれだけなくなるか」と愚痴ります。それ自体に罪は無いのですが、私には心の底から「それは大変だね」と言えず、周りの気遣いの声に冷めた感情を抱いてしまいます。

 祖母は認知症介護を必要としています。両親は協力的でなく、私が世話をしてきたのですが、私も煮詰まってしまい、実家を出て一人暮らしをする決心をしました。ただ祖母の介護、家事をしに朝晩は実家に通う、という条件が付いています。

 そんな私は友人の愚痴に、「大変だね」「つらいね」と返す気にならず、しかし、不幸自慢をすることも、自分で許せません。友人と断絶するにはコミュニティーとも縁を切ることになります。私はどうすれば良いでしょうか。

回答者 政治学者・姜尚中さん

 大まかに分けると、悩む人には二つのタイプがあるようです。「自己チュー」の人と「自己犠牲」の人です。あなたの場合、どうやら後者のタイプのようです。このタイプの場合、親族や兄弟、友人ら他人がどう感じ、考えているのかを先に慮(おもんぱか)り、自分のことは二の次になりがちです。

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 まず、あなたの友人のことで…

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