65歳落語家の初挑戦 コロナゆえ、まさかの1日6席
篠塚健一
コロナ禍のため高座に上がれない時期が続いたかと思えば、今度はまさかの1日6席。落語家の桂塩鯛(しおだい)(65)が未知なる独演会に臨む。
座席制限で2回公演
「ネタも変えてくれ、と言われまして。気合は入りましたけど。こうなった以上は、命のあらん限りやらせてもらおうじゃないかと思います」。例年なら、3席の独演会を1回きり。だが、今年は912席のホールの半分しか一度に収容できず、2回やることになった。思わぬ展開に、ほがらかな笑顔を見せつつも、緊張感をにじませる。
新型コロナウイルスの影響で、落語会は次々となくなった。当初は「体を休められる」と前向きに受け止め、外を歩きながらよくネタを繰っていた。だが、先の見えない状況でさすがに気がめいった。「落語をしたくない、というところまでいきました」。ようやく落語会は再開されたが、高座で発する言葉にいつものキレが出ない。戸惑いつつ、徐々にしゃべりの調子を取り戻したという。
ただ、芸歴43年のキャリアでも、1日に6席もかけるのは初めてのことだ。
1日6席をどう乗り切るか
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「コロナよりも私の体力の方…
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