ベトナム人労働者に無料相談 コロナ禍で解雇、帰国困難

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久保田一道

 コロナ禍による雇用環境の悪化を受け、茨城県内でベトナムとの友好に取り組む団体が、ベトナム人実習生らを対象にした無料法律相談を開いている。手弁当で協力する弁護士が相談役となり、突然仕事を失った人の「駆け込み寺」となっている。

 無料相談は7月以降の月に1度、水戸市の「日本ベトナム友好協会茨城県連合会」が同市白梅1丁目のベトナム料理店「モッ・ハイ・バー・ヨー」で開いている。

 きっかけは、同店の経営者で、1月に「茨城ベトナム人協会」を設立したレ・ヴァン・タンさん(27)のもとに、雇用をめぐる相談が相次いだことだった。新型コロナウイルスの感染が拡大していた5月以降、技能実習生や通訳、エンジニアらから「突然失職した」などと相談があった。

 タンさんから相談を受けた連…

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この記事を書いた人
久保田一道
東京社会部
専門・関心分野
法制度、司法、外国人労働者、人口減少