ドコモ口座の被害、昨春時点で把握 十分に対応せず?

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 NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」を使った銀行預金の不正引き出しが相次いでいる問題で、昨年5月にも、りそな銀行で同様の被害が複数発覚していたことがわかった。ドコモ口座を悪用した預金の不正な引き出し事例があることを、ドコモ側は以前から把握していたことになる。

 ドコモによると、りそな銀行との口座連携は昨年5月に始まった。だが、開始直後に複数の被害が発生。銀行顧客の暗証番号などの情報を入手したとみられる何者かが、同行の顧客になりすまして預金口座をドコモ口座にひもづけ、預金を不正に引き出したとみられる。りそなとドコモは安全性が不十分とみて、開始から1カ月もしないうちに新規の口座連携を中断し、その後は再開には至っていない。

 朝日新聞の取材では、9日までにゆうちょ銀行やイオン銀行など少なくとも10行で被害が発生している。ただ、被害の多くは最近になって発覚したものだ。以前から不正事例を把握していたドコモが、今回の不正発覚までに十分な対応をしていなかった可能性がある。

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