タワマン、パーティー、株…自民総裁選、3候補の懐事情
保坂知晃 酒本友紀子
次の首相を事実上決める自民党総裁選が始まった。名乗りを上げた石破茂、菅義偉、岸田文雄の3氏はどんな資産を持ち、政治活動や選挙に使うお金をどう集め、どう使っているのか。公表されている「政治とカネ」に関わる資料をめくった。
●菅氏
秋田県の農家に生まれ、横浜市議を経て国会議員になった菅氏。5派閥の支援を受けて有利な情勢だ。
横浜駅から徒歩数分、ショッピングモール「横浜ベイクォーター」が隣接する41階建てタワーマンション。菅氏は第1次安倍内閣の総務相だった2007年3月、このマンションの中層階にある約98平方メートルの部屋を購入した。「中古価格で1億5千万円ほど。横浜でこの物件を超える坪単価のマンションはありません」と地元の不動産業者が評する物件だ。
菅氏は、18年に1億1343万円の政治資金を集めた。そのうちの約7割にあたる8292万円を政治資金パーティー収入が占めるが、特徴的なのはその匿名性の高さだ。
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パーティーは官房長官就任後…
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