大会委員長が感染、首相と接触も ツール・ド・フランス
フランスで開催されている世界最高峰の自転車ロードレース、ツール・ド・フランスの大会委員長が新型コロナウイルスに感染した。8日、AFP通信が報じた。出場チームのスタッフにも感染が広がっており、感染が急増するフランスを3週間かけて走り抜けるレースで、選手は感染防止との闘いも強いられている。
8月29日に始まった今年のツールは、1週間以内に同一チーム内で2人以上の選手やスタッフが感染した場合、チームを強制的にリタイアさせるルールを課している。
大会参加者は定期的に一斉検査を受けており、AFP通信によると、今月7日の休養日に約650人に検査したところ、出場22チーム中、4チームでスタッフ各1人の感染者が出た。去年の総合優勝者エガン・ベルナルを擁する強豪イネオス・グレナディアーズなども含まれる。次回の一斉検査は14日の予定だ。
クリスチャン・プリュドム大会委員長は陽性となったものの、無症状という。当面レースの行事に加わらず自主隔離する。
プリュドム氏は5日、ピレネーで行われた山岳ステージで、地元に観戦に訪れたカステックス首相と同じ車に同乗。首相は急きょ8日に検査を受け、陰性と判明したものの、9日の閣議はテレビ会議で行うなど、当面は対面での面会を避ける方針だ。
フランスは4日に直近24時間で約9千人の新規感染者を記録。5月に外出禁止令を解除して以来最悪の水準で、英国などがフランスからの入国者に自主隔離を課している。
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