エディが見た新型コロナ 自らに設けた三つの課題

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構成・遠田寛生
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 新型コロナウイルスはスポーツ界を激変させた。ラグビーの大会も長く中断し、イングランド代表のエディ・ジョーンズ監督(60)は4カ月ほど日本人の妻とともに日本で過ごしていたという。「ゼロからの出発」。そう覚悟する名将は、今後に何を思うのか。

 新型コロナはスポーツ界にも甚大な影響を与えている。ラグビーもしかり。積み上げたものが消え、振り出しに戻った印象だ。

 ワールドカップに多くの人が熱中した日本でも試合が中止され、国内外でサッカーや野球などが再開されると、ラグビーの話を耳にすることはなくなった。流行好きで離れてしまったファンを取り戻すためには、SNSを使ったり選手が地域で交流したりして積極的に広報するべきだ。

 世界に目を向ければ、大打撃を受けたのは財政面だ。テレビ放映権料、スポンサー収入、観客動員で成り立つ形が突然、崩れた。イングランドなどでは選手やスタッフが減給に。私自身も(約25%カットの)減給を受け入れた。

 チームで苦楽をともにするのがラグビー。困難に直面すれば、全員が同様に痛みを分かち合う。社会で苦しむ多くの人々に比べ、私の犠牲などは取るに足らない。大変な感染症は過去にもあった。今回も、人が乗りきる道を見つけられると信じている。

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