菅氏が出馬へ、二階派が支持 岸田氏も表明、石破氏意欲
菅義偉官房長官(71・無派閥)は30日、安倍晋三首相の後継を選ぶ自民党総裁選に立候補する意向を固めた。党内では、二階俊博幹事長率いる二階派や無派閥議員の間で、菅氏を支持する動きが広がっている。岸田文雄政調会長(63)も同日、立候補の意向を表明。総裁選は石破茂元幹事長(63)を加えた3氏を軸に争われる見通しだ。
菅氏は29日、東京都内で二階氏と会談。立候補への意欲を伝えると、二階氏は「がんばってほしい」と応じたという。関係者によると、菅氏は総裁選の日程や選出方法を決定する1日の総務会後にも立候補を表明する方針。
安倍政権を官房長官として支えてきた菅氏の立候補を期待する声は党内で広がっている。二階派(47人)の幹部は30日、自民党本部で対応を協議した。同派の河村建夫元官房長官は会合後、記者団に「そういう(菅氏を推す)空気が生まれてきつつある」と述べ、派として菅氏を支持する考えを示した。菅氏に近い無派閥議員のグループは、31日に菅氏に総裁選への立候補を要請する。
岸田氏は30日、最大派閥・細田派(98人)の細田博之会長、麻生派(54人)会長の麻生太郎副総理兼財務相らと相次いで会談し、立候補を前提に協力を求めた。その後、記者団に「総裁選に挑戦しようと思っている。ルールや日程が決まってから正式表明することになる」と語り、立候補の意向を示した。
石破氏は大津市であった党滋賀県連の会合に出席。「今度の総裁選でも党員投票をするべきだ」と述べ、党執行部が検討する党員・党友投票を省く新総裁の選出方法について批判した。自らの対応について記者団に問われると「無責任なことはできない」と述べ、改めて立候補への意欲をにじませた。
一方、総裁候補としての期待…
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