静岡)中下流への影響でJR東海の説明に助言相次ぐ
宮川純一
リニア中央新幹線の静岡工区をめぐる問題で国土交通省は25日、5回目の有識者会議を開き、トンネル工事が大井川の中下流域の水資源に影響を与えるのかについて話し合った。JR東海が提示した分析結果に対し、委員らから助言や指摘が相次ぎ、さらに詳細な検証を重ねることになった。
JR東海はこの日、工事が大井川の中下流域の地下水利用に影響を与える可能性について、地層の分析などから「きわめて低い」との見解を示した。委員からは、中下流の地下水が上流由来のものかを判別するため「化学を使った検証を」との声も出た。また、県外への流出については、どれだけの量が流れるかが次回の会合までの課題となった。
JR東海中央新幹線推進本部の澤田尚夫・副本部長は「データの読み方は十分読み切れていない部分もあった」とし、「なるべく独りよがりにならないようまとめていきたい」とした。
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