座礁した船員「家族と話したかった」 数カ月の船上生活
ヨハネスブルク=石原孝
インド洋の島国モーリシャスの沖合で貨物船が座礁し、燃料油約1千トンが流出した事故で、船が島に近づいた理由について船員たちが、新型コロナウイルスの流行で「数カ月間も船上生活が続き、インターネット接続をして家族と会話をしたかった」と供述していることが捜査関係者らへの取材で分かった。
貨物船は中国からブラジルに向かう途中の7月25日午後7時25分、モーリシャス南東部の海岸から2キロ弱の沖合で座礁した。当時はコロナ禍で寄港先での滞在が難しかったほか、港での滞在費用を浮かせるために5カ月以上、船上生活が続いた船員もいたという。座礁の直前には船員の誕生日会が開かれていた。船長も参加し、操舵(そうだ)は1等航海士に任せていたとされる。捜査当局は、これらが座礁事故につながった可能性があるとみている。
各国の海運を分析しているイ…
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