台湾、ソマリランドに代表機関を開設 新たな外交模索

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台北=西本秀

 台湾の外交部(外務省)は17日、アフリカ東部にあるソマリランドに代表機関を開設したと発表した。ソマリランドは1991年にソマリアから分離独立を宣言した地域。台湾は外交関係が次々と断交され、国際機関から排除されており、新たな外交関係の樹立を模索している。

 外交部によると、ソマリランドの「首都」とされるハルゲイサに代表機関を開設した。呉釗燮(ウーチャオシエ)外交部長は台北からテレビ電話を通じて式典に参加し、「台湾とソマリランドは2009年から医療や教育面での協力を深めてきた。代表機関の開設後、さらに協力を深める」と述べた。

 ソマリランド側の外交関係者も今月、台湾に入境しており、今後、台北市内にソマリランドの代表機関が開設される見通しだ。

 台湾は2016年に蔡英文(…

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この記事を書いた人
西本秀
長崎総局次長|編集デスク
専門・関心分野
戦後社会の変容、台湾政治