感染は避けたい、でも旅行は行きたい その結果、人出は
合田禄
各地の感染者数は増え続けているのに、国が「Go To トラベル」事業を進めるというちぐはぐな状況が続いている。ソフトバンクの子会社アグープがスマートフォンの位置情報をもとに集計したデータを分析して各地の人出を比べると、人々の行動にも、感染への警戒と、旅行の後押しという「ダブルバインド(二重拘束)」な状況が反映されているようだ。
東京駅も、大阪駅も……
西村康稔経済再生相が「在宅勤務7割の再徹底を」と経済界に求める中、ビジネス客が多く利用する東京、大阪、名古屋・栄、博多の4主要駅の平日の人出は、7月中旬以降、ゆるやかに減りつつある。
東京駅では、新型コロナが国内で感染拡大する前の1~2月の平日の平均を100%とすると、3月は77%に減少。4月7日~5月25日の緊急事態宣言中には30%にまで落ち込んだが、6月下旬~7月上旬には59%まで戻った。
だが都内の感染者は7月上旬…