米国から見た安倍外交の功罪 一致した識者2人の評価

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ワシントン=園田耕司
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 安倍晋三首相は、日米同盟において自衛隊の役割拡大を求める米国の意向を受けて集団的自衛権の行使容認に踏み切り、トランプ大統領とは良好な個人関係を構築した。米国で政策立案に携わってきた2人の知日派に、安倍首相とその外交の評価を聞いた。(ワシントン=園田耕司

マイケル・グリーン氏 元国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長

 日本の外交政策において、安倍首相は吉田茂元首相以来、最も重要な政治指導者だったと思う。小泉純一郎元首相も日本に自信を取り戻させたという意味で非常に重要だったが、安倍氏の外交政策の成果は、数十年にわたって続くものだ。

 まず対中政策においては、安倍氏は、日本が中国に「いじめられる」存在ではないことを実証した。中国は当初、アジアと国際社会で安倍氏を孤立させようと試みたが、安倍氏は国際社会において日本の方が中国より信用される国であることを示し、打ち勝った。

 日米豪印が連携する「自由で…

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