乱取りできず戦略研究 オリンピック、たとえ無観客でも

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構成・遠田寛生
2018年にスペイン初となる世界選手権金メダルを獲得したニコロズ・シェラザジシビリが、東京五輪への思いなどを語った。
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史上初めての延期に見舞われた東京五輪まであと1年を切った。戸惑いながらも、開催を信じて練習に励む各国の選手たち。彼らの「いま」を聞いた。

ニコロズ・シェラザジシビリ(スペイン、柔道)

 本音を言えば、東京五輪は今年やってほしかったです。大会のために4年かけて準備してきました。今は「あと1年。順応するしかない」と言い聞かせて、過ごしています。

 スペインは3月中旬から2カ月ほど都市封鎖になりました。私はマドリードで、第二の父と慕うコーチの家で過ごしました。家にジムがあったので走ったり筋力トレーニングしたり。体は動かせたのでありがたかったです。

幻になった東海大での稽古

 本来であれば、今春は東海大学で練習をさせてもらえる予定でした。日本は全階級で強く、安定していて技術も高い。柔道家にとって誰もがうらやむ最高の練習環境です。

 色々と学ぶ時間にしたかった。でも飛行機は次々と欠航し、施設も閉鎖されていった。だからコーチの家で自粛生活に入りました。

「日本へ行く恐怖、ない」

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 その間、柔道の練習はできま…

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