なぜ「夜の街」ばかり悪者に 政治家の責任逃れに好都合
コロナ禍で「夜の街」が悪者扱いされている。無自覚で使う人々も少なくないが、その言葉は差別や排斥意識につながらないのか。立ち止まって考えてみた。
佐藤真さん 「政治の責任逃れで悪者に」
なぜ「夜の街」ばかりが標的にされるのか……。こんな割り切れない思いを、コロナ禍でずっと抱えています。
当初はバーやナイトクラブへの出入り自粛を促していた小池百合子・都知事は、次第に「夜の街」という言葉を繰り返すようになりました。最近は毎回のようにホストクラブやキャバクラの関係者の感染を強調します。定義が明確でないまま情報が広がり、東京に限らず全国の歓楽街に「危ない」というイメージがついてしまいました。
多くのお店は、消毒や体温計測や一定の距離をとるなどの感染症対策をとっています。レストランが同じことをやれば「いいこと」と評価されるのに、なかなかそうなりません。水商売の「悪いイメージ」のうえに感染リスクまで背負わされては、手の打ちようがありません。
僕の事務所に相談に来るのは、博多・中洲の水商売で働く20代前半が多い。大学や専門学校の学費を稼ぐためだったり、家族を養うためだったり、働く理由は様々です。客数が収入に直結するこの業界に営業自粛の打撃は大きく、これまでに10回以上、生活保護の申請に付き添いました。
「しょせん水商売だ」と批判…
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