道路建設が野生のトラを脅かす 持続可能性のある開発を

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米山正寛
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 世界で4千頭以下とされる野生のトラの生存に、道路建設が大きな脅威になっているとの研究結果を米ミシガン大などのチームが発表した。

 ニール・カーター助教授らは、トラが生息するアジアの13カ国で建設された道路のデータベースを分析。重要な76カ所のトラ保護区だけでもすでに13万4千キロの道路があり、道路から5キロ以内に繁殖地の43%と保護区の57%が入っていた。道路密度や道路からの距離と種の豊富さなどを比べた結果、道路がトラや餌の動物を20%以上減少させていると判断できたという。

 道路は地域住民が必要とし、今後も多くの建設が見込まれる。特に中国は一帯一路構想などによるアジア開発で2050年までに2万4千キロ以上の道路を保護区にひこうとしているとされる。

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 だが建設により、動物が交通…

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