公園の「あずまや」倒壊相次ぐ 遊具と違い点検義務なし

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柏樹利弘 山本知佳
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 公園の休憩スペースなどにある「あずまや」が倒壊する事故は全国で相次いでいる。朝日新聞が調べたところ、2018年以降少なくとも9基が支柱の腐食や災害の影響で倒れていたことが分かった。

 死傷者が出たのは3件。岡山市で昨年5月、公園のあずまやが強風で倒れて20代男性が2週間のけがを負った。市によると、原因は支柱の腐食。点検は不定期で、外観を目視するだけで、最後の点検は事故の約2カ月前だったという。

 地震や台風といった災害で倒壊するケースも目立つ。18年の胆振東部地震で大きな被害を受けた北海道厚真町では、揺れの影響で公園の1基が倒れた。このほか同年の台風によって、北海道当別町沖縄県沖縄市でも倒壊した。

 遊具の製造業者などでつくる業界団体は、「子どもの事故が起きやすい遊具に比べて、安全面への配慮が欠けがちになっている」と指摘する。

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 背景にあるのは、あずまやを…

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