「恐ろしか」繰り返す住民 避難所に横なぐりの雨と不安

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奥正光 宮野拓也
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 6日も激しい雨が降り続いている熊本県。集中豪雨による被災から3日目を迎え、避難所に身を寄せる住民たちは、不安な様子で窓の外を見つめた。

 1人が死亡、2人が行方不明になっている津奈木(つなぎ)町。6日早朝は横なぐりの猛烈な雨に見舞われ、海岸に迫る山々がかすんで見えなくなるほどだった。

 土砂崩れ現場に近い「平国(ひらくに)コミュニティセンター」には6日午前8時現在、15世帯29人が集まっていた。

 不安げな表情を浮かべ外を見つめていた女性(62)は、自宅の庭に土砂が流れ込んできて危険を感じ、4日早朝から避難している。「この雨が何時間も続いたら、また被害が方々で起きるのでは」。これまでは大雨で避難することはなかったといい、「普段はひどく降っても途中でやむ時間があるのに、今回は降りっぱなし。穏やかな地域なのに」と声を落とした。

 近くに住む野崎健男さん(76)も4日早朝から避難しているが、「(持病の)薬が今日の分までしかなかとです」。困り切った表情を浮かべて「恐ろしか、恐ろしか」と繰り返し、駐車場の車に乗り込んだ。雨の様子を気にしながら、隣の水俣市内にある医療機関へ向かうという。

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 津奈木町に隣接する芦北町で…

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