(特派員メモ)助成金 手つかずのわけ @ベルリン

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野島淳
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 「いつ返せと言われるかと心配で」。ベルリンで美容室を経営する男性は、政府と市から4月初旬に支給された助成金に、いまも手を付けられずにいる。

 ドイツでは新型コロナウイルスの流行を受け、美容室も3月下旬に休業を命じられた。一方で中小企業向けの助成金がすぐに支給され、男性も計1万4千ユーロ(約169万円)を受け取った。必要な手続きは、申し込みサイトに納税者番号や銀行口座などを記入するだけだった。「本当に申請から2日後に振り込まれ、驚きました」

 店の家賃などの事業資金を支援するねらいで、市からの支給分については生活費にも使えるという説明だった。ただ、寛大な制度に、男性はかえって、確定申告で「受け取り過ぎ」と指摘されて返金を求められないか不安を感じているという。

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 簡単な手続きを悪用した助成…

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