小池知事「夜の街、控えて」 東京都新規感染107人

【動画】新規感染者が100人を超え、東京都が緊急会見
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 東京都で2日、新型コロナウイルスの感染者が107人、新たに確認されたことが都への取材でわかった。感染者数が100人を上回るのは154人だった5月2日以来2カ月ぶり。7日連続で50人を超え、5月25日の緊急事態宣言解除後最多となる。小池百合子都知事は2日午後5時から緊急記者会見を始め、夜の繁華街への外出自粛を求めた。

 小池知事は2日午後に開いた都の対策会議で、接待を伴う飲食店従業員ら「夜の街」関連の感染が多い状況を踏まえ、「都民には夜の街、夜の繁華街への外出を控えてほしい」と呼びかけた。

 都は同日、「次の波」への警戒を呼びかけるための新たな指標に基づき、専門家による評価を踏まえたうえで現状を分析。4段階のうち、感染状況について上から2番目に深刻度が高い「感染が拡大しつつあると思われる」、医療提供体制について上から3番目の「体制強化の準備が必要であると思われる」と判断した。

 都内の1日あたりの感染者数は、6月24日に50日ぶりに50人台となる55人となった後、25日48人、26日54人、27日57人、28日60人、29日58人、30日54人、7月1日67人と高止まりしている。これまでの最多は4月17日の206人。

 都内で初めて感染者が確認されたのは1月24日、中国・武漢からの旅行者だった。2月13日には、都内在住者の感染が初めて確認された。局面が変わったのが、3月20日からの3連休の後、東京五輪パラリンピックの延期が決まった翌日の25日。感染者が41人と跳ね上がり、小池知事が夜に緊急会見で、平日夜間や週末に不要不急の外出を自粛するよう求めた。

 その後も感染者は増え続け、4月4日には感染者数が118人と初めて100人台に。8日以降は100人を超える日が続き、17日には206人に上った。感染者数は5月上旬ごろまで高水準で推移していたが、緊急事態宣言に伴う外出自粛や休業要請の効果もあり、徐々に減っていった。

 5月25日には緊急事態宣言も解除されたが、接待を伴う飲食店従業員ら「夜の街」関連の感染者が増え始め、6月中旬以降、再び増加傾向に転じた。新宿区が感染が確認されたホストクラブで、濃厚接触した全従業員に対する集団検査への協力を求めるなどしていた。ここ数日では、豊島区でも池袋の夜の街関連の感染者が目立ち始めたほか、千代田区秋葉原のメイドカフェでも感染が確認されるなど徐々に広がりを見せていた。

 新型コロナへの対応をめぐって、都は7月1日から新型コロナウイルスの「次の波」への警戒を呼びかけるための新たな指標の試行を始めた。医療提供体制の状況を重視し、各項目を総合的に分析するとして、警戒を発する具体的な数値基準は設けていない。都は専門家による分析を踏まえて、必要に応じて、不要不急の外出の自粛といった注意喚起を呼びかけていくとしている。

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