「廃業の決断、迫られるかも…」 コロナ不況に企業悲鳴

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稲垣千駿 小出大貴 中島嘉克 高橋尚之 渡辺淳基
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 日本銀行の6月短観では製造業と非製造業を問わず、大企業のほとんどの業種で業況判断指数(DI)の悪化幅が拡大した。経済活動はそろりと動きだしつつあり、3カ月後の先行きは一定の改善を見込むが、新型コロナウイルスの感染の再拡大の懸念は常につきまとう。

 自動車大手スバルの完成車工場がある群馬県太田市。2次下請けで金属加工業の「アミイダ」は4月以降、「工場を開けているだけで赤字」(阿久戸洋希社長)の状態に陥った。トランスミッションやエンジン部品の研削を担うが、3月から減り始めていた受注が4月から激減し、電気代や人件費だけが出ていった。

 5月の大型連休前後は約20人の従業員を臨時に休みにし、その後は週休3日にしてしのいだ。雇用調整助成金を活用する一方、三つの金融機関から運転資金を工面した。4~6月の借入額は、リーマン・ショック時の3倍にもなった。

 苦しいのは製造業だけではありません。営業を再開した東京ディズニーランドには「信じられない光景」(客の一人)が広がっていました。

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 自動車大手の国内工場は4月…

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