青森)浜が力を合わせて海底ゴミを回収

横山蔵利
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 「八戸港版SDGs(持続可能な開発目標)」を宣言した青森県八戸市の水産関係団体が27日、底びき網漁船を使って、沖合の海底ゴミの回収をした。浜をあげてのゴミ回収事業は今回が初めてで、今後も続ける方針という。

 八戸港版SDGsは、2015年に国連サミットで採択されたSDGsの目標の一つである「海の豊かさを守ろう」を受けたもの。漁協や魚市場、仲買人協同組合、商工会議所など関係6団体が昨年6月に宣言し、目標達成に向けて連携した。

 この日は早朝に140トンクラスの底びき網漁船5隻が八戸港を出港、10~15キロ沖合で作業し、昼過ぎに続々と帰港した。接岸後は海底から引き揚げられた長靴、ロープ、ビンなどが陸揚げされた。中には洗濯機もあり、関係者を驚かせた。八戸商工会議所水産業部会の野田一夫部会長は「浜はライバル同士の関係が強いが、海が汚れているという問題意識は共有していた。これからは力を合わせて海を守らなければならない」と話した。(横山蔵利)

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