コロナ長期化「専門家も誰もわからない」 専門家が語る

有料記事

聞き手・三上元 姫野直行
[PR]

 政府の専門家会議や諮問委員会のメンバーを務める岡部信彦さんは川崎市健康安全研究所長でもあり、検査現場の実務にも精通しています。2009~10年に流行した新型インフルエンザの教訓は生かされたのか。今回見えてきたものは。

おかべ・のぶひこ

1946年生まれ。慈恵医大卒。WHO西太平洋地域事務局伝染性疾患予防対策課長、慈恵医大小児科助教授国立感染症研究所感染症情報センター長などを経て、2013年から川崎市健康安全研究所長。

――PCRの検査数が増えないと批判が起きた。新型インフルの国の総括会議の報告書でも検査体制の充実を提言していたが結局増えなかった。なぜでしょうか。

 PCRはいろいろな感染症の診断に応用されます。地方衛生研究所(地衛研)は感染症法に入っている感染症が見つかったときは行政検査として引き受ける。川崎市健康安全研究所でも検査しています。

 新型インフルの時は患者発生…

この記事は有料記事です。残り4106文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら