第3回「嫌韓」はびこらせた日本 カウンターは自分たちの問題

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ヘイトスピーチとたたかう③

 中部地方の40代男性が、「在日特権を許さない市民の会」(在特会)のデモに参加するようになったのは2011年ごろのことだ。

 以前、友人の父が代表する右翼団体で街宣活動に参加していたが、その代表が亡くなり、次の活動を模索していたとき、在特会に出会った。友人の父が「弱い者いじめや個人攻撃をするな」と戒めていたのと対照的に、韓国・朝鮮への憎しみをむき出しにする過激さと、動画をサイトに投稿してSNSで支持を広く募る手法の新しさに興味を持った。

 東京や大阪のデモにも参加し、内容が過激さを増すほど、ネットで動画を見た支持者らの寄付が集まることに驚いた。しかし次第に「朝鮮人はレイプしてもいい」などとうそぶくメンバーらの言動についていけなくなり、14年ごろから参加をやめたという。

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 在特会のデモは13年以降…

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