東京五輪、簡素化開催も 250項目のコスト削減検討へ

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 2021年夏に延期された東京オリンピック(五輪)・パラリンピックについて、東京都小池百合子知事と大会組織委員会の森喜朗会長が4日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて会談し、大会の簡素化を検討する方向で一致した。関係者への取材でわかった。安倍晋三首相はこれまで「完全な形」での開催をめざすとしてきたが、菅義偉官房長官もこの日、「アスリートや観客にとって安心、安全の大会にすることも極めて大事だ」と述べた。組織委はコスト削減の観点も含め、開閉会式や聖火リレーの縮小などを検討している。

 小池氏は4日、報道陣に対して「合理化すべきところ、簡素化すべきところを進めていく。色々な研究も国や組織委員会、そして東京都関係と連携しながら考えていきたい。(簡素化に関する)打ち合わせなどは行っている」と語った。その後、森氏と都内で会談した。

 一方、菅氏は4日午前の記者会見で、簡素化について「政府と大会組織委員会の間で何らかの方針を決定した事実はない」とし、「引き続き検討状況を注視していきたい」と述べた。「完全な形」での開催を引き続きめざすのか問われると「その方針については総理自身が申し上げている」と述べ、「アスリートや観客の皆さんにとって安心、安全の大会にするということも極めて大事だ」と語った。

 東京大会をめぐっては、組織委と国際オリンピック委員会(IOC)が4月16日の幹部クラスの会合で、1年延期に伴う運営面の見直しを図ることで合意している。追加経費は3千億円ともされ、新型コロナウイルス対策やコスト削減案をそれぞれ検討している。組織委の武藤敏郎事務総長は「前例のない状況で、多くの項目が検討対象だ」と話す。

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 大会関係者によると、組織委…

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