コロナワクチン、鍵は「ガの幼虫細胞」 阪大で開発進む
瀬川茂子
大阪大学などの研究チームが、新型コロナウイルスに対するワクチン3種類の開発を急ピッチで進めている。昆虫の細胞を利用して、効率よくワクチンの材料をつくる方法などを活用しながら、早期実用化をめざす。
大阪大学微生物病研究所(大阪府吹田市)の実験室を記者が訪ね、「VLPワクチン」開発の様子を見せてもらった。顕微鏡につないだパソコン画面に現れたのは、ワクチン開発のため、容器で培養している丸い細胞。ヒトではなく昆虫、ガの幼虫の卵巣由来の細胞だ。
なぜ、ガの細胞なのか。昆虫…