産業医科大でクラスター 入院、急患、新規外来が停止
加治隼人
1日に医療スタッフら10人の新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が確認された産業医科大学病院(北九州市八幡西区)は2日、救急や新規の外来の受け入れを停止した。同病院は同市内で唯一、高度医療を提供する特定機能病院に指定されており、医療態勢への影響が懸念されている。
病院や同市の発表によると、同院では5月13日に別の疾患で入院した40代女性の患者1人の感染が同月30日に判明。濃厚接触者として医療スタッフのPCR検査を実施したところ、20~40代の男女9人の感染が1日に確認された。いずれも患者の治療に携わっていたという。今後は濃厚接触の可能性のある患者へのPCR検査も進める予定。
同院は2日から新規の外来診療や入院に加え、救急患者の受け入れも停止することをウェブサイトで発表。「ご心配、ご迷惑をおかけしますが、ご理解をお願いします」と記した。
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