広大な北の牧草地 夫婦2人で迎えた道産子出産ラッシュ

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高田誠
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 北海道東部、釧路湿原国立公園の上流部に位置する鶴居村で、日本在来馬種の道産子(どさんこ)(北海道和種)が伸び伸びと育っている。夫婦2人で営む、つるい平田牧場は出産期を迎えている。

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 真っ青な空のもと、小山に囲まれ、起伏にとんだ牧場を四輪駆動車で駆け上がると、青々とした牧草地が広がっていた。雌阿寒岳や雄阿寒岳の山頂部が遠くに望める。人工池の近くに真っ白なタンチョウが1羽、翼を休めていた。カラマツの林、雪裡(せつり)川の清流、小道のわきのコゴミやフキ――。風光に包まれる。

 国の特別天然記念物・タンチョウの生息地として知られる鶴居村。酪農が盛んな村内でも平田牧場は格別に広く、東京ディズニーランドの3倍近い約136ヘクタールある。あるじの平田忠幸さん(74)と祐美子さん(70)の夫婦が馬たちの世話に追われている。

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