濃厚接触者「検査受けさせて」 感染者より遠い社会復帰

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堤恭太
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 新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者は2週間自宅待機を求められる。が、無症状だと原則としてPCR検査はない。白とも黒ともつかない状態のまま過ごす。2週間が過ぎて「社会復帰」してもPCR検査による陰性というお墨付きがないために周囲の反応は……。濃厚接触者になると、そんな事態に追い込まれる。

 蕨市の会社社長の男性(43)は14日に80代の男性をさいたま市民医療センターに連れていった。同社では高齢者の介助もしている。ただ新型コロナウイルスの感染者の疑いがあり、車窓は全開、双方マスクをして消毒液も持参して手と指の消毒も徹底した。感染症対策の知識はあった。

 翌日、さいたま市保健所から連絡が来た。運んだお年寄りはPCR検査の結果、陽性と診断され入院。男性は濃厚接触者として28日まで2週間の自宅待機を言い渡された。14日にお年寄りの自宅と病院の間を往復40分、車中で一緒だったのを理由とされた。

 「あれだけきちんと対策をとったのに濃厚接触者とは……。何度も説明したが取り合ってくれなかった」

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 2週間の自宅での「隔離」生…

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