ボーイング、787型機の検査未実施か 記録改ざん疑いで米当局調査

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ニューヨーク=真海喬生
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 米航空機大手ボーイングの中型機「787」について、出荷前に一部の検査をしていないのに、したように記録を改ざんした疑いがあるとして、米当局が調査に乗り出した。787は日本企業が重要部品の多くを製造し「準国産」とも言われ、日本の航空会社も多く運航する。問題の影響が日本にも及ぶ可能性がある。

 米連邦航空局(FAA)は6日の声明で、一部の787の翼と胴体の接合部分について「適切な検査がされなかった」とボーイングから4月に報告があったと公表。さらに、「従業員が(検査の)記録を改ざんした可能性」についてFAAが調査していると明らかにした。

 検査は電気系統の安全性を保つために必要なもの。FAAは生産中の機体に加え、運航中の機体も含めて対応を求めており、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると、約450機が影響を受ける可能性がある。昨年までに出荷された787は約1100機という。

 ボーイングは6日、4月末に…

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