オバマ氏が政権批判 「何をしているかわかっていない」

ワシントン=園田耕司

 オバマ前大統領は16日に行われた大学の卒業式で演説し、トランプ政権の新型コロナ対応を念頭に、「パンデミックによって、責任ある立場の多くの人々が自分が何をしているか分かっていないことが明らかになった。その多くは、責任を持っているというそぶりすらしていない」と批判した。

 アフリカ系米国人のために設立された大学群「歴史的黒人大学(HBCU)」が、新型コロナウイルスの影響を受けてオンラインで実施した卒業式で演説した。

 オバマ氏は「我々の社会や民主主義は、自分だけのことではなく、お互いのことを考えて初めて機能する」と強調。「世界が(パンデミックから)立ち直れば、(その後のことは)君たちにすべてがかかっている」とも述べ、コロナ後の若い世代の活躍に期待を示した。

 オバマ氏は8日に前政権メンバーたちとの非公式の電話会議をした際も、トランプ政権の対応を「間違いなくカオス(混沌(こんとん))的な大惨事だ」と痛烈に批判。新型コロナをめぐる現政権への追及姿勢を強めている…

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この記事を書いた人
園田耕司
政治部次長|政権担当
専門・関心分野
日米政治・外交安全保障、国際政治