秋田)農家の知恵が詰まった伝統食 秋田のこざき練り

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高橋杏璃
【動画】秋田の伝統食「こざき練り」=高橋杏璃撮影
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 甘いような、酸っぱいような。おかゆのような、デザートのような。秋田に伝わる不思議な郷土料理「こざき練り」。もみがらを除くときに出る「砕け米」を無駄にせず活用するために生まれたという。冠婚葬祭などのお茶請けに出される伝統食だ。

 こざき練りを独自にアレンジしている人がいると聞き、県南部の横手市雄物川町を訪ねた。地元野菜や果物の加工品を作る「花工房」を営む佐藤イチ子さん(75)。りんごやぶどうなどの風味をつけたこざき練りを「恋咲(こざき)」と名付けて、10年ほど前から販売している。その味付け方法は「企業秘密」ということで、今回は特にアレンジしないこざき練りを作ってもらった。

 まず水を切った米をすり鉢に入れ、すりこぎ棒でつぶしていく。「これが大変だからミキサーを使う人もいるのよ」と佐藤さん。交代してみると、なるほど意外と力がいる。肌寒い日だったが、10分もたつと2人とも暑くなり、部屋のヒーターを消してしまった。

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 つぶした米を鍋に移して水を…

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