ネカフェ暮らし終了、頼りは生活保護 広がるコロナ困窮

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土屋香乃子 江戸川夏樹
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 住む場所がない。仕事がみつからない――。新型コロナウイルスの感染拡大で、あすの暮らしを見通せず悩む人たちが増えている。

 新型コロナウイルス対策の一環でインターネットカフェ(ネカフェ)に休業を要請した神奈川県は、そこが生活拠点だった人に、寝泊まりの場として県立武道館横浜市港北区)を開放した。しかし、ネカフェから来た男性は「緊急事態宣言が延長されたらどうなるのか」と不安を語る。

 武道館の柔道場や剣道場には、布製の間仕切りで囲われた約2メートル四方の「部屋」が数メートル間隔で設けられている。中には簡易ベッドが1台。2日午後4時時点で男性60人、女性3人が利用。年齢層は20~70代と幅広い。

 柔道場で寝泊まりしている派遣社員の朝生(あさお)克也さん(56)は、JR関内(かんない)駅(同市中区)近くのネカフェを拠点に市内の自動車部品の倉庫で働いてきた。

8千円の日給、突然ゼロに

 4月10日夜、仕事帰りに仲間と一杯飲んだ後だった。ネカフェに戻り、ネットニュースを見て驚いた。「11日から休業要請」「県立武道館を開放」――。「ついに来たか」と思った。すぐに県の担当部署に電話し、身の回りのものを抱えて翌日昼には武道館に移った。

 ところが同14日、勤務先か…

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