独自

狙われたVPN、三菱電機ハッキングの背後にちらつく影

有料記事

編集委員・須藤龍也
[PR]

 三菱電機に対する大規模なサイバー攻撃で、社内ネットワークへの「侵入口」となったとみられるのは、仮想プライベートネットワーク(VPN)装置だったことが朝日新聞の取材で明らかになった。

 離れた拠点同士や自宅のパソコンと会社のネットワークを安全につなぐ便利な手段である一方、厳重なセキュリティー管理が求められる。ところが世界ではすでに、VPNから侵入されたとみられる深刻な被害が起きていた。背後にはある集団が見え隠れする。

VPN装置に見つかった致命的欠陥

 ハッカーに狙われているのは、新型コロナウイルス対策に追われている海外の公共機関や企業だ。データがハッカーによって暗号化され、解除のために金銭を要求される「ランサムウェア(身代金ウイルス)」の被害に遭うケースが続発している。

 NTTデータのセキュリティ…

この記事は有料記事です。残り1293文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら