「歴史的恐慌」でも33年ぶり急騰 米国株はなぜ上がる

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ワシントン=江渕崇
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 新型コロナウイルスは欧米でなお感染が広がり、死者も増え続けている。ところが金融市場の風景は少し違うようだ。4月の米ニューヨーク株式市場では、主要企業で構成するダウ工業株平均が1カ月で11・08%値上がりし、33年ぶりの月間上昇率となった。コロナ問題で経済活動が停止し、失業者が記録的な増加となるなか、何が投資家を強気にさせているのか。

 ダウ平均は4月30日、2万4345ドルで取引を終えた。前日より288ドル(1・17%)下落したが、4月の1カ月間の値上がり幅は2428ドルに達した。米メディアによると1987年以来の急騰率だ。3月23日につけた直近の底値(1万8591ドル)からは31%も値を戻している。

 米経済は今、コロナ問題で世界恐慌以来とも言われる不況に陥っている。レンタカーの「ハーツ」やカジュアル服の「Jクルー」、「JCペニー」といった複数の百貨店など、有名企業が債務返済に行き詰まり、連邦破産法の申請を準備していると連日報じられる。

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 30日に発表された前週の新…

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