10万円なぜ世帯主に給付 「要求、死ぬほどストレス」

有料記事

山本奈朱香 岡林佐和
[PR]

 新型コロナウイルスの感染拡大に対応して安倍政権が打ち出した1人10万円の現金給付をめぐり、世帯主の口座にまとめて支給する方法への批判がやまない。家庭内暴力(DV)被害を受けて世帯主から逃れている人や家庭内でDVを受けている人、虐待などで家にいられない子どもなどが給付金を受け取れない心配があるためだ。実際、東日本大震災ではお金を受け取った世帯主が使い込んでしまった例もあったという。

#世帯主ではなく個人に給付して

 ツイッターではハッシュタグ「#世帯主ではなく個人に給付して」が注目を集め、個人への給付に変更を求める声が相次ぐ。

 「世帯主に10万円を要求することが死ぬほどのストレスや恐怖になる人、要求なんてできない状態の人がいる。国は全員を救おうとすることが出来るのだから、国民に苦痛を与えるのではなくて、せめて当たり前に救おうとしてください」「うちはモラハラ夫。世帯主に入るから全部自分のものだと思っている」「世帯主がDV夫でなかったとしても、家族が分配を請わなければならない状況をつくらないで」。SNS上にはそんな悲鳴があふれる。

■「家族不和の種、国がまいて…

この記事は有料記事です。残り1352文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【本日23:59まで!】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら