カプコン、ダウンロード販売が好調 旧作が牽引
久保田侑暉
カプコンがゲームのダウンロード(DL)販売を伸ばしている。旧作を安く遊べるようにしたところ、往年のファンだけでなく世界中で新たな顧客も獲得。安定した利益を稼げるようになった。新型コロナウイルスによる巣ごもり消費の広がりで、新作の販売もデジタルシフトが進みそうだ。
カプコンの2020年3月期決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年比21・3%増の220億円と過去最高になりそうだ。旧作のDL販売が好調だったからだ。だが新作のヒットは乏しく、売上高は20%減の800億円を見込む。
ゲーム業界は価格の高い新作が当たれば売り上げも大きく伸びる。しかし不作の年は収益も急減。その波を繰り返してきた。
そこで、カプコンはいち早くDL販売の強化に乗り出した。目をつけたのは根強いファンがいる旧作の再販売だ。開発費はすでに回収しており、パッケージ代もかからない。新しいゲーム機でも遊べるようプログラムを少しだけ更新すれば、千円程度で売っても丸まる利益になる。
その戦略が当たり、すでに売…
【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら