耳が痛くならないマスク ゴムが苦手な子どもらへ販売

松尾由紀
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 耳のゴムが嫌でマスクを外してしまう、耳にゴムがかけられない――。そんな悩みにこたえようと、大阪のインターネットショップが、後頭部でひもを留めて使うオリジナルマスクの販売を始めました。代表者は「マスクの着用が難しい子どもの助けになりたい」と話しています。

 販売しているのは、病気や障害がある子どもへの見舞品などをネットで販売する「マミーズアワーズショップ」。代表を務める大阪府池田市の石嶋瑞穂さんが、小6の長男が小児がんで長期入院したことをきっかけに開設した。

 新型コロナウイルスの流行でマスクを着ける人が増えるなか、石嶋さんは小3の三男が真珠腫性中耳炎で切開手術を受けた後、ゴムを痛がってマスクを着けられなかった経験から、「耳にゴムをかけないマスク」の商品化を思い立った。耳に欠損があったり、小さかったりするため、マスクを耳にかけられない人がいると知ったことも後押しした。

 ゴムの代わりにマスクを留めるのは、伸縮性のあるニット素材のひも。頭の後ろで結んだり、付属のストッパーで留めたりして使う。口や鼻を覆う部分は、表面がダブルガーゼや近江麻、裏面が大阪特産の泉州タオルで、洗って複数回使うことができる。

 「ハンドメイドで医療的な効果を保証できるものではない。それでも、公衆衛生からマスク着用が求められる場面で役立つはず」と石嶋さんは期待する。

 キッズサイズと小さめの大人サイズの2枚組みが税込み1925円から、キッズサイズが1枚同880円から。「チャーミングケアモール」(https://charmingcaremall.com/別ウインドウで開きます)で販売しており、別途送料がかかる。2枚組みの収益の一部を、NPO法人「難病のこども支援全国ネットワーク」(東京都文京区)に寄付する。(松尾由紀)

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