あえぐイタリア、試される欧州の連帯 コロナ債が浮上

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ロンドン=和気真也
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 「早く店を開けたいが、開けてもすぐ元の生活に戻るのだろうか」

 ローマ郊外でレストランを営むファビオ・スティバーリさん(62)は、3月上旬から店を休業している。素材を生かした地中海料理の人気店で、普段は地元住民や観光客らでにぎわう。だが、新型コロナウイルスの感染拡大で、イタリア政府は外出禁止を命じた。

 自家製ソースの通信販売などは続けるが、売り上げは半減。「政府は家賃の6割分を軽減する措置をとってくれただけ」と不安はつきない。

 中国で初めて確認された新型ウイルスの感染は2月下旬以降、イタリアやスペインフランスドイツ、英国などでも拡大。欧州はあっという間に「パンデミック」の中心地となった。

 各国は次々と人の移動制限や外出禁止措置を導入。飲食店や娯楽施設が閉まり、航空会社の減便や自動車工場の停止が相次いだ。渦巻く企業や市民の不安に対し、欧州各国は競うように支援策を打ち出した。

 ドイツ政府は1560億ユー…

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