MARCH系列高、人気なぜ?志願者の変化読み解くと…

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 今年の首都圏の高校入試は、大学入試を意識してか、英語の出題語数が増えた学校が目立ち、図表を活用して思考力を問う問題も教科を問わず出された。入試改革が不透明な中、付属高の人気はなお高いが、新型コロナウイルスの感染拡大による不況で、こうした流れが変わる可能性も指摘され始めた。

英語の長文化、大学入試も意識

 英語は難関校を中心に長文化傾向にある。SAPIX中学部によると、長文問題で使われる総単語数は、慶応義塾高(横浜市)が約2900、早稲田大高等学院(東京都練馬区)が約2200で、筑波大学付属高(文京区)で約2千だった。難しい単語には注釈がつくケースもあるが、注釈を確認しつつ長文を読むのは時間がかかるため、語彙(ごい)力や早く読む能力が求められているという。

 英作文の難易度も高くなっている。お茶の水女子大付属高(文京区)では、コンビニが年中無休で24時間営業することについての賛否を、理由も含めて40語以上で書かせた。早大高等学院は、文章を読み、話の続きを想像して書かせる自由英作文を出した。早稲田アカデミー高校受験部の英語科の担当者は「かつては外国人に日本を紹介するような簡単な出題が目立ったが、近年は大学入試改革を意識してか、社会問題への自分の意見など、思考して表現する力を問う出題が増えている」という。

記事の後半では大学付属校の人気について分析するとともに、早稲田アカデミーの酒井和寿さんに今後の受験の行方を聞きました。

 都立高の進学指導重点校など…

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