愛知)強竜復活のヒントは…哲学者が提言本を出版

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松永佳伸
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 70年近くにわたってプロ野球・中日ドラゴンズを愛してきた名古屋市立大学名誉教授で哲学者の福吉勝男さん(76)=同市守山区=が、著書「中日ドラゴンズを哲学する」(桜山社)を刊行した。球団史などを丹念に調べ、戦後の軌跡をファン目線で書き下ろした。7年連続Bクラスに低迷するチームの復活を願う福吉さんの愛情と野球の楽しさが詰まっている。

 京都府出身。名古屋大学大学院文学研究科博士課程を修了し、1973年に名古屋市立女子短期大学の教員になった。専門分野は哲学・倫理学。主な著書に「福沢諭吉と多元的『市民社会』論」や「現代の公共哲学とヘーゲル」などがある。2013年春に退官し、現在は専門学校などで講師を務めている。

 福吉さんは、圧倒的な人気を誇っていた巨人や阪神に対抗するドラゴンズにひかれた。小学5年の時、奈良県であった春季キャンプを訪れ、杉下茂投手と西沢道夫選手と握手を交わし、「大きくなったら一緒に野球をやろう」と声を掛けられ、感動したという。

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 学生時代から球場へ足しげく…

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