クラスター発生した福岡、すでに感染者が自宅待機の例も

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 新型コロナウイルスの感染者数が増加し、感染症専門の病床(ベッド)が不足する地域が現れている。クラスター(患者集団)が発生した福岡市北九州市では自宅待機を求められる人も出ており、自治体は病院以外の施設も含めて受け入れ先の確保を急いでいる。

 国の対応方針では、感染がわかった人は無症状であっても、専門の「感染症病床」のある感染症指定医療機関への入院を原則求めてきた。しかし感染者が急増し、各地で感染症病床が逼迫(ひっぱく)。福岡県では2日までに計100人が感染し、12医療機関に計66床ある感染症病床の数を上回った。

 このため、症状が軽い人を中心に指定医療機関の一般病床への入院で対応してきたが、福岡市では2日に老健施設「楽陽園」(博多区)の入所者ら8人を含む12人の感染が判明。病床確保が間に合わなかった3人がこの日は自宅待機となった。市の担当者は「重症者から優先的に入院先を調整しており、軽症者への対応が遅れている」と認める。

 院内感染が発生した北九州市門司区の新小文字(しんこもんじ)病院の医療スタッフも、入院先の調整のため、感染者が自宅待機を強いられた。北橋健治市長は1日の記者会見で「入院先をどう確保するかが重要課題だ」と危機感をあらわにした。

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